診療科目 : 呼吸器内科、内科、緩和ケア、外科、肛門外科

近畿大学医学部附属病院に勤務していた27年間に、肺疾患を扱う呼吸器外科と呼吸器内科、がん患者さんの痛みや不眠、不安などの症状を緩和する緩和ケアに携わってきました。これらの経験を活かして、肺疾患の早期発見と治療はもちろん、がん予防につながる禁煙外来を行うなど、地域の方々の健康促進・維持に貢献して参ります。
緩和ケアでは、がん終末期を中心とした経験を基に、市立東大阪医療センター・大阪国際がんセンター・大阪赤十字病院などの病院で治療された患者さんが、在宅でも家族と共に生活しながら療養できる在宅ケアと、がん治療期間中において痛みなどの症状を和らげる治療を行い、家族の方々と共に患者さんを支えていきます。
また、専門病院に紹介する場合は、登録医を勤めている『市立東大阪医療センター、大阪国際がんセンター、大阪赤十字病院、大阪警察病院』に紹介しています。
腹痛などの一般的な内科疾患にも対応しており、切り傷やすり傷などの外傷に対する処置や縫合、やけどの治療などの外科治療や肛門疾患の治療にも対応しております。お気軽にご来院またはご連絡ください。

こんな症状や、気になることはありませんか?

咳・喘鳴、息切れなど

咳が止まらない
風邪引きをはじめ、気管支炎や肺炎などでみられますが、アレルギー性のものとして喘息も考える必要があります。
稀に自然気胸でもみられますが、その際は突然の胸の痛みが特徴的です。

咳が長引く
風邪などのほとんどの長くても2週間程度でおさまりますが、それ以上長引く場合は肺炎、喘息、肺癌、結核症などを考えます。
結核症は高齢者に多いですが、抵抗力の低下している方にも発病し微熱が持続します。
長引く咳については、こちらもご覧ください。

ゼーゼーいう
呼吸のたびにゼーゼーという音が聞こえる場合は、喘息であることが多いです。
喘息は小児のみの病気ではなく、大人になってからでも、高齢になってからでも発病します。

息が切れる
階段や坂道を登ったりするなどちょっとした動きでもハア~ハア~として息がはずんだりすることがあります。
肺気腫でよくみられる症状ですが長い喫煙歴やヘビースモカーにみられます。

これらの症状を放置すると、肺炎や肺がんの発見が遅れることにもなりますので、1週間以上咳が
続く場合は早めの受診を勧めます。


 

風邪、肺炎、インフルエンザ など

風邪
咳、たんがみられますが、発熱を伴う場合とそうでない場合があります。単なる風邪であれば数日で治りますが、時に持続する場合は気管支炎や肺炎に進むこともありますので、特に高齢の方は早期の受診を勧めます。

花粉症
花粉のアレルギーにより鼻炎を生じ、鼻水やくしゃみ、場合によっては咳をきたすため風邪引きと思い受診されると、初めて花粉症とわかることが多いです。花粉の飛散時期に一致するのが特徴です。

インフルエンザ
冬になるといつも話題になっていますが、流行期は12月~2月です。風邪のような症状はなく、いきなり高熱を発し関節痛や腰痛を訴えます。ワクチン接種は流行前11月頃に受けられるのがいいです。

発熱、咳は共通した症状ですが、インフルエンザは発熱、倦怠感が強いです。
高齢者や抵抗力の落ちている人では風邪から肺炎を併発することがあります。


 

高血圧、糖尿病高脂血症などの生活習慣病

高血圧症
基礎疾患として糖尿病や動脈硬化症があると血圧は高くなりますが、年齢とともに動脈は硬化していきます。
甲状腺機能亢進症やアルドステロン症でも高血圧になります。高血圧症が持続すると狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患や脳梗塞、脳出血を合併することがあります。

糖尿病
血糖値が高い状況を糖尿病といいますが、これ自体は症状を生じません。しかし、長期に糖尿病を患っていると動脈硬化症、網膜症による失明、腎不全、末梢神経障害、壊疽などを合併します。

痛風
昔から贅沢病といわれています。プリン体を多く含む食事やアルコールを多く摂り続けると高尿酸血症を生じプリン体の結晶が関節に沈着して、特に足の親趾の付け根が腫れて風があたっても痛むというほどの激痛を来します。また長年高尿酸血症が続いていると動脈硬化や腎不全を発症します。

高コレステロール血症
血液検査でコレステロール値が高い状態をいいます。家族性もありますが、ほとんどが後天性であり、脂肪の摂取過多が原因です。
摂取制限と消費の促進が勧められます。高コレステロール値が続くと動脈硬化や脂肪肝を招きます。

これらの病気はメタボリック症候群でなくてもおこりますし、動脈硬化の原因や促進因子になります。
生活習慣病については、こちらもぜひお読みください。


 

腹痛、便秘など

腹痛
腹部の病気の多くで腹痛がみられます。最も多いのは胃炎、腸炎でしょう。この場合は胸やけ、吐き気、あるいは下痢を伴うことがあります。みぞおちの差し込むような痛みは胃潰瘍、十二指腸潰瘍でみられ、出血を伴う時には便がコールタールのように黒くなります。アルコールを多飲する方は胆石症や膵炎を考えます。ひどい便秘の場合にもお腹の張りとともに腹痛がみられます。大腸がんなどで食物や便の通過障害を起こした場合にも痛みが起こります。尿路結石では激痛がみられ血尿を伴うことが多いです。

胃のもたれ、胸やけ
胃炎、胃潰瘍でみられますが、胃液が食道に逆流してくる逆流性食道炎では胸やけやしみる感じがします。
食道がんではつっかえ感や胸やけやしみる症状が始まりです。

便秘
病気でなくても体質として腸の動きが弱く便秘ぎみの方も多くおられますし、水分摂取量や食事の内容によっても便秘気味になります。腸閉塞や腸のがんで腸の通過障害を来すと便秘とともに腹痛を来します。
便秘を放置するとさらに悪化したり、痔を発症します。特に女性に多く見られますので、慢性的にならないよう気をつける必要があります。

下痢
腸炎などで腸での水分吸収が障害されると下痢になります。多くの場合排便の回数も多くなります。
また直腸がんの手術の後にもしばらく下痢が続きます。過敏性腸症候群症候群では、下痢と便秘を繰り返します。

腹痛がないからといって便秘を放って置きっぱなしにすると、重篤な腸閉塞にもなりかねないですし、
大腸がんなどが潜んでいるかもしれません。


 

肛門の出血、痛み、かゆみ


いぼ痔、脱肛のことをいいます。症状の多くは痛みと出血ですが、特に排便時にみられます。
出血が持続すると貧血に陥ることもあります。飲酒量が増えると悪化します。

切れ痔
痔の一種ですが、肛門の粘膜が切れることで、出血と痛みがあります。出産後や便秘で硬い便の方にみられます。便通を調節することも大切です。

痔ろう
肛門に大腸菌などの感染で皮膚と肛門との間にトンネルができ、肛門周囲に膿が溜まることがあります。
これを痔ろうといい、治りにくい病気です。

肛門の疾患は恥ずかしがる方が多いですが、治療が遅れると長期化しますので、恥ずかしがらずに
早めに受診してください。


 

緩和ケア がんの症状緩和

がんの痛み
がんそのものの痛みもあれば、がんの転移による痛みがあります。傷の痛みと違って持続的ですので、恐怖感や不安など気持ちにも影響が及びます。
痛みがあるので何もできないのではなく、痛みをとって何かできるようにすることが大切です。

呼吸が苦しい
肺の病気が進むと呼吸が苦しくなります。時には酸素吸入が必要ですが、医療用麻薬で症状を和らげることもできます。

せん妄
意識障害で、時間や場所の錯覚を来しやすいです。時には大暴れすることもありますが、日中よりは夜間、深夜にひどくなるのが特徴です。
認知症と間違われることがありますが、この病気の多くは一時的で、治療により改善します。

がんによる痛みはモルヒネなどの医療用麻薬でとることが可能ですので、我慢しないでください。
痛み以外の症状もがん患者さんでよくみられますので、相談してください。


 

寝ている間にいびきをかく、呼吸が止まるなど

「睡眠時無呼吸症候群」かもしれません
大きないびきをかく方、夜間に何度も目が覚める方、また夜間に息苦しくなる方は 睡眠中に呼吸をしていない時間が長くなっていることがあります。
この状態を放っておくと高血圧や心臓・脳の循環障害などに陥ると言われており、居眠り運転の原因や、日中の眠気をきたすことがあります。
一晩の検査で済みますので、気になる方はご相談ください。

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